カメラを選ぶということは、、、

■カメラを選ぶということは、生き方を選ぶことになるので混迷している。
どんなカメラでもいいと思う反面、やっぱり持っていて気持ちのいいカメラを
選びたいと思う。


■先日、写真美術館に「坂田栄一郎・天を射る」を観てきました。
大変失礼なことに僕はあまり坂田さんのこと知りませんでした。アエラの表紙の
写真を撮っている人というくらいしか知りませんでした。


これからの生き方を想う時、ぼくの理想は坂田さんかも?なんて思った理由を少し。


出会いを非常に大切にされているところは写真やコメントから伝わってくる
人柄と強い意志と、おおらかな性格、、、、。
同時代の写真家のなかでは比較的地味なところとか、、、。


今回の展示では、特にアリス・ウォ−カーさん(いろいろな差別や偏見と戦ってこられた作家。)の写真を観た時、泣きそうになりました。まずい、ここで泣いたらいけないとおもいおもわず視線を外してしまいました。
写真を観てこんな気持ちになったのは二回目です。
どんな写真を観ても感じることができなかった、体の奥に届く感覚を十年ぶりに
再び感じることできました。


坂田さんの写真展でこんなことがあったらしい。
『1995年に開催された個展に寄せられたアンケートの中に「これで生きていけると思った」という若い女性の一言があったという。
「僕の写真を見てそんな風に感じてくれる人がいるから、僕ももっと頑張らなきゃね」』
こういうことを大切にできるところ。


コミュニケーションを大切にしたい。環境のことに取り組みたい。
これらは僕がうっすら感じていたテーマを坂田さんも考えておられて、今回の展示でも
実戦されてるところ。
たぶん共感という言葉は適切ではないのだけど、、、、なんていえばいいのか。


あとあと、時々奥さんを連れられて撮影にいったりするのもいいな。
今回の作品のなかにそんなエピソードもあってまたまた共感。


これからぼくがやるべき課題。短期的なものと長期的なもの。それを今回の写真展
で勉強させてもらいました。
あれやこれやと書いたけど
過去と現在と未来を想う時、ぼくも生きていける。
なんて少しおもえたようなきがします。


もう少し長生きしてもらって、いつか僕の撮った写真を観てもらいたいなと
そのときまでに恥ずかしくない作品を撮ろう!!


■さあ、その前に原稿の執筆です。初仕事です。先日ちらっと書いた「光州ビエンナーレに参加して」という題名の文章です。ドキドキ、、、。




この日記を書いている人 ooishi hirokazu
Photo theaterのホームページはhttp://www.si-ta.net/ooishi/