侵食されながら合体

テーマや撮るべきモチーフとか考えてもどうにも出来なくて
でも撮るしかない日々が1年半続いていた。でも、確実に写真を撮る行為と
僕自身の関係純度は上がっていた。そんな高揚感だけは迷いながらもあった。
昨日、迷いながら探しながらファインダーを覗いていた時ふと
へんな感覚に侵食された。それは僕の身体の何かがフワッとカメラに入っていった感じ。
うまく言葉に出来ないけどフンワッって。そして、
こんなに迷ってるなら、さがしてるなら、そんな写真を撮れば
いいじゃんって。そんな探している作品を作ればいいじゃんって。
今なら極上の迷ってる写真が撮れるし、極上の探してる
写真が撮れる!と。しかもそれは、今しか撮れないじゃんって!
その瞬間、写真を撮るという行為に僕の身体が完全に侵食されたきがした。
今の自分に正直に真摯に向き合って、目の前の世界と向き合って写真を撮れば
それでいいと思えた。
僕が迷ってればそんな写真を撮ればいい、
僕が怒ってればそんな写真をとればいい、
僕があるカワイ子ちゃんにこころ奪われればその子を撮ればいい。
少々オーバーに言わせてもらえれば
写真を撮ることと僕が生きていくことがほんとの意味で同一化しようとしている
そんな瞬間なのかもと思ってる。
コミさん的にいうと、とにかく撮る。その写真の中からテーマとか整理をしてピックアップ
して一つの作品を作る。編集の時に整理すればいいと。確かに・・・。
でも、僕は合体とか侵食という言葉を使いたい使いたがりだ。


僕にとってこの体験はとっても大きいとおもう。
もう少しこの感覚を味わいたい。どうか夢でもいいので続いてくださいと祈ってる。
何周か回って、始めの場所に戻ってきたのかもしれない。でも、何周かしたぶん
少しだけ成長できたのかなと思ってる。